◇道中まるで「サバ」イバル?「鯖大師」◇
こんにちは!水曜日担当のマツイです。
今回は、佐世保市大塔町にある「鯖大師」をご紹介します
大塔町のもみじが丘付近の道路に突如現れる小さな「鯖大師」の案内。
すごく小さいのですが、以前見つけてからは通るたびに気になっていました
矢印の方向には、長い登り階段があります。
階段が曲がっている先は下からは見えず、上の方がどうなっているか分からない感じです。
決心して階段を登っていくと、山道に入ります。
本当にこっちでいいのかな?という一抹の不安がよぎりながらも進んでいきます。
そして人ひとりがやっと入れるような狭~い岩の間を潜り抜けた先に・・・
ありました!いや、いらっしゃいました!「鯖大師」です!
なぜこんな場所に鯖を持った謎のお坊さんがいるのか?
というごく自然な疑問が出てくるのですが、それはこの場所が昔「鯖腐らかし」と呼ばれていた生活道だった、ということと関係がありそうです。
鯖大師が安置された場所付近には高い崖の上に突き出た大きい岩があります。
「鯖腐らかし」の名前は、ここを人が通りかかる時に、大きな岩が転げ落ちてこないか心配で足を止めてためらっているうちに持ち荷の鯖が腐ってしまう、という由来から名付けられたそうです。
(時津町の同名の岩が有名ですね!)
また、鯖大師の像は日本各地にあり、昔から伝え受け継がれる以下の伝説からの信仰があるようです。
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あるとき、旅の僧が馬に塩鯖を積んだ馬子に出会い、鯖を乞うが馬子は僧を嘲りその願いを拒否する。馬子が去ろうとしたところ、僧が呪歌を唱えると馬が腹痛を起こし苦しみ始める。馬子が謝って鯖を与えると僧は再び呪歌を唱え、馬はもとに戻った。
(-wikipediaより引用)
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この場所に鯖大師をお迎えしたのは明治の末ごろ。
この辺りを生活道として使っていた人たちが、大岩が落ちることなく無事に通れますように、という願いを込めて安置されたのかもしれませんね
体力&体形(!)に自信がある方向けですが、お会いできた時の感動はひとしおです
チャレンジャー精神のある方は、ぜひ鯖大師に会いに行ってみてください♪
以上、マツイがお送りしました。
次回もよろしくお願いします!
※参考:『させぼ歴史散歩』1995年 P249
【鯖大師(佐世保市大塔町)】
長崎県佐世保市もみじが丘町
(車道沿いの看板に従って階段を上った先)